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Julio Reisについて

 Julio Cesar do Lago Reis( ジュリオ・セザル・ド・ラーゴ・へイス)は1863年10月23日(1870年生まれとする資料もある)、サンパウロで生まれた。彼の父は作家で、また母は音楽好きであったとのこと。へイスは13歳の時に合唱曲 "Ave Maria" を作曲していたらしい。1883年にリオデジャネイロに移り住み、議会の速記係として働いたが、ピアニストおよび作曲家としても活躍した。ヨーロッパへの音楽留学を希望し、先輩作曲家のカルロス・ゴメスも勧めていたが、結局は経済的援助を受けられず実現しなかった。

 音楽関係の著作もいくつか執筆し、音楽雑誌 "A Notícia" への寄稿や、"À margem da música" (1918)、"Música de pancadaria" (1920) などの本の執筆がある。1920年には、ポルトガルの劇作家Júlio Dantas (1876-1962) が書いた戯曲 "Sóror Mariana" をレイスがオペラ化するための予算がブラジル議会で承認されたが、実際の支払いがなく、そのためへイスは一部の旋律をピアノ伴奏で書いたのみで終わってしまった。しかし1923年には、へイスが作曲した一幕もののオペラ "Heliophar" が上演された。また1922年、作曲家Luciano Galletが企画したコンサート「30人のブラジル作曲家」が国立音楽院で行われ、ナザレと並んでへイスの作品も演奏された。

 1933年9月20日、へイスはリオデジャネイロ近郊のPiedadeで亡くなった。

 へイスは約三百曲の作品を作ったとされている。彼の作品には、上述のオペラ "Heliophar"、未完の "Sóror Mariana"、交響詩 "Viília d'armas" (1914)、交響詩 "A caravana celeste"、管弦楽のための "Serenata de Pierrot"、フルートとピアノのための "Alvorada das rosas"、歌曲 "A canção de Daphnis"などがある。

 

Julio Reisのピアノ曲リストとその解説

 

Julio Reisのピアノ曲楽譜

Oxford University Press

Buschmann & Guimarães

Casa Bevilacqua

Casa Beethoven

Casa Mozart

Casa Vieira Machado

O Malho S.A

Revista da Semana

斜字は絶版と思われる楽譜。上記の絶版譜の殆どはジュリオ・へイスの生前に出版されたものの、それっきりという状態です。ブラジルのジャーナリストFernando Molica氏は2012年に "O inventário de Julio Reis" という本を出していますが、彼のHP内で約百年前に出版されたへイスの作品二十数曲の楽譜がpdfファイルで見れます。

 

Julio Reisのピアノ曲CD

星の数は、は是非お薦めのCD、は興味を持たれた人にはお薦めのCD、はどうしてもという人にお薦めのCDです。

João Bittencourt piano solo apresenta Julio Reis

  • Cafageste
  • Passo miúdo
  • Valse-Sérénade
  • Quem cala... Consente...
  • Lied
  • Meu sonho
  • Serenata de Pierrot
  • Caricato
  • Odaléa
  • Nocturno
  • Idyllio-Valsa
  • Lágrimas e preces
  • Alma em flor
  • Hermínia - soy toda asi!..
  • A Canção de Daphnis

João Bittencourt (pf)